この記事では述語の分類と、述語と述部の違いについて説明します。
述語とは?述語の分類
述語とは
述語は、文の中で「~だ/~である/~です」や「~ます/~する」などの形をとって、「何だ」 「どんなだ」 「どうする」などの状態・動作などを表します。
例えば以下のような文があります。上記の赤字の部分が述語です。
- 彼は学生だ。(何だ)
- 象は鼻が長い。(どんなだ)
- この地域の気候は、温暖だ。(どんなだ)
- 明日は雪が降る。(どうする)
述語は文の中心的な部分を担います。その文が肯定か・否定か、過去形か非過去形かなど、重要な情報が述語で示されます。
述語の分類①:品詞による分類
なお、使われる品詞により、以下のように細分されます。
- 彼は学生だ(学生→名詞)。
→名詞述語文 - 象は鼻が長い(長い→形容詞)。
→形容詞述語文 - この地域の気候は、温暖だ(温暖だ→形容詞)。
→形容詞述語文 - 明日は雪が降る(降る=動詞)。
→動詞述語文
基本は、述語は文の最後にきます。
(とはいえ、「学生です、彼は」と、文が倒置された場合は、述語が前に来ることもあるので、常にではありません。)
述語の分類②:意味による分類
なお、述語は、状態を表す静的述語と、動作・変化を表す動的述語にわけることもあります。
- 静的述語:形容詞、名詞+だ、「ある、できる」などの状態動詞
- 動的述語:動きを表す動態動詞、変化を表す変化動詞
先ほどの例だと以下のように分けられます。
- 彼は学生だ。→静的述語
- 象は鼻が長い。→静的述語
- この地域の気候は、温暖だ。→静的述語
- 明日は雪が降る。→動的述語
述語と述部の違い
次に述語と述部の違いについて説明します。
述語と述部は似ているのですが、述語は1つの文節からできているのに対し、述部は2文節以上からできていると区別がされることが多いです。
(厳密にこの2つを区別していないこともあります)
述語は1つの文節からできているが、述部は2文節以上からできている。
述部は、2文節以上から基本はできていると言いましたが、例としては以下のようなものがあります。
上記の赤字の部分が述部になります。
- 彼はA大学の学生だ。(何だ)
- 象は鼻が長くて、太い。(どんなだ)
- 明日は雪が降っている。(どうする)
「A大学の学生だ」と「A大学の」が入って文節が長くなっています。「長くて、太い」もそうですね。
「降っている」というのは、「降って+いる」で2文節と考えます。
まとめ
述語の分類と、述語と述部の違いについて簡単にまとめました。
述語の分類としては、品詞による分類や、意味による分類がありました。
また、述語は一文節であるのに対し、述部は二文節以上という点で区別されることが多いようですね。