岩波新書の「日本語の歴史」を読了しました。

日本語の歴史

以下の岩波新書を読みました。

  • 山口仲美. 日本語の歴史. Vol. 1018. 岩波書店, 2006.

 

奈良時代から現代までの「日本語の歴史」を追った本です。

古文で習う係り結びの法則が鎌倉時代以降なぜ消えたのかや、明治時代の言文一致運動など、具体例を出しながら説明していて、楽しんで読めました。

読みやすい語り口なので、さくさく読み進められます。

 

ただ、仔細なところで、ひっかかりを覚えるところもありました。例えば、第一章で「アフリカの少数民族を思い出してみてください」と書いてあるのですが、「アフリカの少数民族」というくくりがまず疑問ですし、その取扱い方も違和感を覚えました。まあ、本論には関係ないのですが。