李在鎬他(2012)『日本語教育のためのコーパス調査入門』:実際にコーパスを作りたいときに役に立ちそうです。

数年前から、自分の研究・教育のために簡単なコーパスは作って使いこなせるようになりたいと思っているものの、案の定、後回しで今まで来ています・・・。少しでも時間のあるうちにコーパスに親しんでおこうと思い、以下の本を読んでみました。

  • 李在鎬、石川慎一郎、砂川有里子(2012) 『日本語教育のためのコーパス調査入門』くろしお出版

筆頭著者の李は筑波大学准教授で(ちなみに第三著者の砂川も筑波の教授です)、李の講演には2度ほどいったことがあります。最初の部分は、講演の復習のような感じでコーパスの基礎をおさらいできました。

その後はコーパスを作るにあたっての手順・ノウハウが書いてあったので、実際にコーパスを構築したい場合には、これを参考書に使えそうです。

数年前にコーパスを研究していた修士課程の学生の一人に、解析ソフト「茶まめ」について相談されたことがあり、まったくお手上げ状態で役に立てなかったのですが、これを読んでコーパスにおける「茶まめ」の役割がやっと分かりました。まだこのレベルなので、使いこなせるようになるにはまだ時間がかかりそうですね・・・。