Discourse marker(ディスコース・マーカー・談話標識) についてのメモ

Discourse marker(ディスコース・マーカー・談話標識)について調べてみました。

参考にしたのは以下の論文です。

  • Fox Tree, J.E. (2010). Discourse Markers across Speakers and Settings. Language and Linguistics Compass, 4(5), 269-28

Discourse markerとは、自然会話でよく表れるもので、会話の内容には直接関係ないものの、会話をスムーズに運ぶために必要な表現等を指すようです。

英語では、like, well, you know, oh, now, I mean, sort of, kind ofなどの間投詞、and, but, or, so, because, thenなどの接続詞などを指すことが多いようです。これらの表現がなくても、会話のメッセージ自体を伝達するのに問題はありません。ただ、discourse markerがないと、書き言葉のような堅い会話になってしまいます。円滑なコミュニケーションのため、特に自然会話では重要な要素になるようです。

 

ただ、何がdiscourse markerに該当するのか、discourse markerの機能・役割については先行研究でも意見が分かれるようです。

ディスコースマーカー(discourse marker)に対する3つのアプローチについて

↑興味がある方はこちらの記事もご覧ください。

 

また、言語を学習する際に、like, well, you know, oh, now, I mean, sort of, kind ofなどのdiscourse markerの使い方が教えられることは少ないようですね。

そういえば、以前、知り合いの方に以下の日本語のdiscourse markerに関する本をいただきましたが、まだ読めていません。ぜひ読みたいです。

  • Onodera, N. O. 2004. Japanese Discourse Markers: Synchronic and Diachronic Discourse Analysis. Amsterdam: John Benjamins.