Kendall & Tannen (2003)のディスコースとジェンダーに関する論文を読みました。

以下の本に収録されている、ディスコースとジェンダーに関する論文を読みました。

  • Kendall, Shari, and Deborah Tannen. (2003) “30 Discourse and Gender.” In D. Schriffrin, D. Tannen, & H. E. Hamilton (Eds.), Handbook of discourse analysis (pp. 548–567).

この本では、ジェンダーとことばがどう研究されてきたかを概観していました。

1970年代は、主に男女間の不平等における言語の役割を明らかにする目的で、男性・女性の言葉遣いの違いを研究することによりことが多かったようです。

ただ、その後、男女のコミュニケーション・ストラテジーの違いや、ジェンダーことばを使うことの社会的意味、アイデンティティ、オンラインでのことばなどにも研究対象も広がっているようです。

著者の一人であるTannenは一般書も多く執筆していて、日本語にも翻訳されています。

  • タネン(著) 田丸 美寿々(訳)(2003). わかりあえる理由わかりあえない理由 : 男と女が傷つけあわないための口のきき方8章.講談社