岩波新書の今井(2010)『ことばと思考』を読んでいます。

以下の本を読んでいます。

  • 今井むつみ. ことばと思考. 岩波書店, 2010.

この本では、標題の通り、この言葉と思考の関係について考察しています。

言語と思考といえば、話す言語によって世界の認識や思考が異なるという「ウォーフの仮説」があり、この仮説については今までも広く議論されてきました。

この本はこのウォーフの仮説が正しいか正しくないのかという二者択一的な答えを出すのではなく、言語の影響が認知プロセスのどの時点でどう現れるのかというのを(p.63)、様々な研究の結果を紹介しながら説明しています。

今は第2章の終わりまで読みましたが、日本語話者を対象にした研究結果なども紹介されていて興味深かったです。