田守(2002)の「オノマトペ擬音・擬態語をたのしむ」読了①

日本語はオノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語などの総称(田守 2002, p. 5))が豊富なことで知られていますが、そのオノマトペについての以下の本を読みました。

  • 田守育啓. オノマトペ 擬音・擬態語をたのしむ. 岩波書店, 2002.

特にオノマトペの種類のところ(p. 47-57)は面白かったので記録しておきます。

  • オノマトペは様態副詞・結果副詞・程度副詞・頻度副詞などとして使われる。特に様態副詞のことが多い。
    • 様態副詞-動作の様態や出来事の起こり方、あり方を表す(p. 52)
      • 例:きらきら輝く、くるくる回る、にっこりほほ笑む
        • 助詞「と」を伴ってもよい。(「きらきらと輝く」、「にっこりとほほ笑む」)
    • 結果副詞-動作・作用によって変化した主体や対象の状態を表す(p. 52)
      • 例:びしょびしょに濡れる、くたくたに疲れる
        • 助詞「に」を伴う。「に」の省略は不自然(「*くたくた疲れる」、「*びしょびしょ濡れる」)
        • 「びしょびしょだ」「くたくただ」のように「だ」を伴って述語のようにも使える
    • 程度副詞(p. 56-57)
      • 例:めきめき腕を上げる、ぐんぐん伸びる
    • 頻度副詞(p. 56-57)
      • 例:ちょいちょい目をやる、ちょくちょく顔を見せる

様態副詞・結果副詞の違いについては、アクセントの違いなどその他の特徴も言及していましたが省略します。

その他も面白い点があったのですが、長くなりそうなのでまた明日にします。