昨日紹介したGeeですが、アイデンティティについても言及している論文(Gee, 2001)があります。
- Gee, James Paul. “Chapter 3: Identity as an analytic lens for research in education.” Review of research in education 25.1 (2001): 99-125.
Geeはアイデンティティについても4つの視点があるといっています。
- Nature Identities
「自分が双子に生まれた」など、生まれもって備わったアイデンティティ - Institution Identities
「大学教授」「課長」「学生」など、ある機関によって付与されたアイデンティティ - Discourse Identities
「この人はカリスマ的だ」など、他者とのインタラクションを通して認識されるような個人の特徴 - Affinity Identities
「ある映画のファン」など、グループ内で経験を共有すること(例えばある映画のファンなら、その映画の最新作を観に行く、ネット上で経験を共有する、グッズを買うなど)によって生じるアイデンティティ
私自身は読んでいませんが、Geeは以下の本でもアイデンティティについて言及しているようです。
- Gee, James Paul. Situated language and learning: A critique of traditional schooling. Psychology Press, 2004.