音読みと訓読み
日本語の「音読み」と「訓読み」の違いについて聞かれたときに、音読みは中国から来たもの、訓読みは日本のことばに漢字をあてたものと簡単に説明していました。
今日、以下の本をぱらぱら読んでいると、もう少し詳しく説明されていましたので、忘れないようにメモしておきます。
- 大森・鈴木(2013)日本語教師の7つ道具シリーズ2 漢字授業の作り方編. アルク
上記の大森・鈴木(2013)のp. 51に記載されていたものを一部順序など変更して記載しています。
音読み
- 昔、中国から来たもの(ただし、漢字が伝わった時代により、同じ発音でも違う読み方とある)
- 聞いただけでは意味の分からないものが多い。
- 「日本人」「中国人」など、他の漢字とセットで使うことが多い。
訓読み
- 日本のことばに漢字をあてたもの。
- 聞いて意味の分かるものが多い。
その他
- 1つの漢字に読み方が多数あっても、意味は同じ場合が多く、漢字が読めなくても、意味はわかる面白さがある。
- 音読みはカタカナ、訓読みはひらがなで表記されることがあるが、読みをかくときは全部ひらがなで書いてよい。
- 同じ音の漢字(同音異義語)はたくさんある。
まとめ
上記のように簡単なことばで要点をまとめてくれると、説明するときに参考になりますね。
もちろんこの本はこの音読み・訓読みの違いがメインでは全くなく、漢字の授業をどうデザインするかという点に焦点をあてています。
授業の流れの3ステップとして、「わかる」「覚える」「使う」、つまり、漢字を理解し、記憶し、実際に使用するという流れを提示していました。
さらに、その各ステップで使えるクラス活動のアイディアなどを複数提示していたので、もし初めて漢字のクラスを担当するという人がいれば、役に立つのではないかと思います。