以下の本を読みました。
- 野田尚史編(2012). 日本語教育のためのコミュニケーション研究. くろしお出版
現在の日本語教育などの言語教育だと、特に初級は文型を学ぶことが主眼になっていることが多いのですが、このような文型積み上げ式の授業を批判し、日本語を使う状況を考え、それに即した教育内容を考えるべきではと提唱していました。
そういったコミュニケーションの教育を行うために必要な研究として、野田は以下の3つを上げていました(p. 19)
- 母語話者のコミュニケーションについての研究
- 非母語話者のコミュニケーションについての研究
- コミュニケーション教育についての研究
この本では、上記の3つのテーマに該当するような論文を各3本ずつ掲載していました。
すべての章の最初に「この論文の主張」というセクションが設けられており、その論文の論旨が明確に提示されていたので、非常に読みやすかったです。