Maynardの自己コンテクスト化(self-contextualization)について

Maynard(メイナード)についてはもう何度か紹介していますが(前回記事①前回記事②等)、今回は以下の本で提示されている「self-contextualization(自己コンテクスト化)」という概念について調べてみました。

  • Maynard, Senko K., ed. Japanese conversation: Self-contextualization through structure and interactional management. Vol. 35. Ablex Publishing Corporation, 1989.

自己コンテクスト化とは、会話に参加する人が、(完全に自由に話すわけではなく)周囲・全体の状況を常に注意しながら、状況に合わせて言葉を選ぶというようなことらしいです。

この自己コンテクスト化には、まず、言語・非言語行動(相槌や視線等)などを基に状況を解釈すること(contextual interpretation)、そして状況に合わせて言う内容・言い方等を変えること(contextual transformation)の2つの段階があるといっています。

また、この自己コンテクスト化は会話の中で継続的に行われるものだといっています。