Ortegaの第二言語習得(SLA)と言語教育の間の関係に関する基調講演の映像を視聴しました。

香港理工大学で2013年5月30日に行われた「4th PolySystemic Language and Education Symposium」で、この前紹介した(詳しくはこちら)ジョージタウン大学のLourdes Ortegaが基調講演をしたようで、その時の映像がアップロードされていたので見てみました。

  • Lourdes Ortega 「Language education and SLA: The search for reciprocal relevance」


この講演では、言語教育に携わる教師と、第二言語習得研究(SLA)の関係性について説明していました。
教師は、研究者の研究結果を「応用する(application)」ものと言われることが多いですが、そうではなくてお互いの「relevance(関係性)」を探るものと考えたほうが、双方にプラスの効果を生み出すのではないかとOrtegaはいっていました。

その上で、モチベーションや言語適性の研究成果を、どう教師側が(「応用」するというよりも)自らの教育現場と結び付け、関連付けていくかの具体例や、またエラーの訂正法といったまだ研究と教育が関連付けにくい分野の課題等を提示していました。

Ortegaは2009年にSLAの概説書も出版しているので、時間があれば読んでみたいですね。

  • Ortega, Lourdes. Understanding second language acquisition. Routledge, 2014.