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Jeremy Mundayの”Introducing translation studies”
入門書の紹介です。
トランスレーション・スタディーズを始めるときに個人的に役に立った入門書は Jeremy Mundayの「Introducing Translation Studies: Theories and Applications」です。
トランスレーション・スタディーズのコースではこの本をテキストにする大学も多いようです。現在は第3版(2012年度版)も出版されているみたいですね。
私が読んだのは2001年版なので古いですが、時代別にトランスレーション・スタディーズの議論をまとめてあったので、この分野の全体的な流れがつかめてよかったです。
- Munday, Jeremy. Introducing translation studies: Theories and applications. Routledge, 2016.
出版社のRoutledgeもこの本には力を入れているようで、この本に関するクイズやMundayの動画などもアップロードしたウェブサイトもあります(リンクはこちら)
この本は日本語の翻訳本も出ています。監訳者は英語教育などで著書も多い、順天堂大学教授の鳥飼玖美子です。
- ジェレミー・マンディ(著) 鳥飼玖美子(監訳). “翻訳学入門.” みすず書房 (2009).
出版年から考えて、この翻訳は第1版か第2版の翻訳本かなと思います。
Mona Bakerの”In other words”
以下のMona Bakerの本もよくトランスレーション・スタディーズのテキストとして使われるようです。
- Baker, Mona. In other words: A coursebook on translation. Routledge, 2011.
この本も私は古い第1版(1992年度版)のみ読んだことがあります。ただ、個人的にはJeremy Mundayの本のほうがトランスレーション・スタディーズの全体像をつかむのにはよかったです(新しい第2版は読んでいないので、読んでみるとまた印象が変わるかもしれませんが・・・・)
鳥飼久美子の「よくわかる翻訳通訳学」
日本語では以下のような文献もあります。
- 鳥飼 玖美子編(2013)「よくわかる翻訳通訳学」ミネルヴァ書房
日本の文脈での翻訳通訳学の話も含まれていましたし、トランスレーション・スタディーズの理論などにも触れられていて、この分野の議論などを知る入門書としては役に立つのではないかと思います。