私は専門ではありませんが、論文や学会発表などでLinguistic Landscape関連の研究を最近はちらほら見かけます。
Linguistic Landscapeとは、ある場所でどのような言語が使われているか、看板や標識などの分析を通して探るもののようです。私は門外漢ですが、きっとその理論・研究手法などいろいろ議論されているのかなと思います。
最近ではlinguistic landscape専門の学術誌までJohn Benjamin社から出版されたようです。
ウェブサイト:https://benjamins.com/#catalog/journals/ll/main
この学術誌の編集者が出版した概説書のようなものも見つけました。暇があったら読んでみたいです。
- Elana Shohamy, Durk Gorter (Eds.) (2008) Linguistic Landscape: Expanding the Scenery. Routledge
日本語では「言語景観」と訳されているようで、日本の言語景観を扱った本も見つけました。
- 庄司博史他(編)(2009) 日本の言語景観. 三元社
東京の言語景観については、「言語景観からみた東京圏」という日本大学文理学部のウェブサイトまで見つけました。2015年5月現在ではまだ2つの場所しか調査されていませんでしたが、これから拡充されていくのかなと思います。この2つの調査のうち、1つは大学の授業の一環で行った調査のようです。言語景観調査は、ある意味誰でも簡単に始められて、有意義なデータともなるので、授業で取り入れるのは面白いかもしれませんね。