昨日に引き続き、日本語文法の備忘録です。
今回は、「~うちに」と「~あいだに」の違いについて調べてみました。
参考にしたのは、前回と同じく、以下の文献です。
- 松岡弘(監修), 庵功雄, 高梨信乃, 中西久美子, 山田敏弘(著). 初級を教える人のための日本語文法ハンドブック. スリーエーネットワーク . 2000.
この本によると(p. 205)、「PうちにQ」の場合は、「PでないとQができない(だから、PのあいだにQをする)」というニュアンスがあるそうです。(p. 205-206)
- 日本にいるうちに、富士山にいきたい。
- 日本にいるあいだに、富士山にいきたい。
「うちに」の場合、「日本にいないと富士山にいけない、だからその状態が変わる前に富士山に登る」といったようなニュアンスが出るようです。
「あいだに」は逆にそういうニュアンスはありません。
また「PうちにQ」の「Pでないと」の部分は否定形も含まれるので、「Pうちに」は普通形の否定形と一緒に使えますが、「あいだに」は使えないようです。(p. 205-206)
- 忘れないうちに、メモをする。
- *忘れないあいだに、メモをする。(←こちらは言いません)