文献管理ソフトの利点
昨日の記事の続きです。
私は学部生の頃は、文献管理ソフトがあるのは知っていましたが、何がそんなに便利なのか分からず、当面使わずにいました。現在は文献管理ソフトウェアがないと研究生活に支障がでると断言できるくらい、文献管理ソフトウェアに頼っています。
文献管理ソフトの便利な点はいくつもありますが、今回はそのうちの1つ、「参照文献を自動で作成してくれる機能」について紹介したいと思います。例は現在使っているMendeleyを使用していますが、その他の管理ソフトでも変わらないと思います。
参考文献を自動で作成
例えば論文を書いていて、例えば一昨日のInoue (2003)の論文を引用したくなったとします。Inoueの記事のデータを文献管理ソフトウェアに取り込んでいれば、ワードの「Insert citation」を押し(ちなみにこのInsert Citationのボタンは文献管理ソフトウェアをダウンロードすると、ワードに追加できるようになります)、
文献管理ソフトとリンクさせるだけで、
以下のようにリンクが貼られるようになります。(四角で囲んだ部分)
最後に参考文献のリストを加えたいときは、「Insert Bibliography」を押せば自動で挿入されます。
自分で参照文献を手作業で作成する場合、その論文でどの文献を引用したか、くまなくチェックする必要があります。自分でチェックしたつもりでも、どうしても参照文献の書き忘れやミスも多くなります。
引用スタイルを変えるのもクリック一つ
また、論文を書く際には、「APA」や「Chicago Manual Style」など引用のフォーマットがあり、それによって巻末の参照文献の書き方も変わってきます。
論文をAPA方式で書いた後に、提出する学術誌・出版社に合わせてChicago Manual Styleに変更しなければいけなくなることなどもあるので、そんなとき手作業で一つ一つチェック、確認、訂正していくのにはかなり時間がかかります。
文献管理ソフトウェアがあると、クリック一つで自動で「APA」から「Chicago Manual Style」(又はその他の形式等)に変えてくれるので、作業の大幅削減につながります。
勿論、文献管理ソフトウェアでも元データの正確性等の確認は必要ですが、手作業よりは大幅な時間削減になるうえ、ミスも減ります。
文献管理ソフトの便利な点はまだもっとあるので、このシリーズはまた時間があるときに順次追加できればと思います。