Pennycook and Otsuji (2015)のMetrolingualismの第1章だけを読みました。

この前紹介したmetrolingualism(詳しくは前回記事①前回記事②)ですが、以下の本の第一章だけ読みました。

  • Pennycook, A. and Otsuji, E. (2015) Metrolingualism: Language in the City. Routledge

メトロリンガリズム(metrolingualism)というのは、ボトムアップ的アプローチをとり、特に都市での人々の言語活動(language practices)を研究対象としているようです。

具体的には、都市空間(または特定の社会的スペース)で、人々がどう言語的リソースを使って、日々の活動を行っているかということに焦点を当て、①多様な言語的リソース、②日々のタスク、③社会的スペースの関わり合いを見ているようです。言語・活動・都市の3つに焦点を当てているのがこのメトロリンガリズムの特徴だそうです。(p.2-4)

他の章ではspatial repertoires(場のレパートリー)やmetrolingua francas(メトロリンガフランカ)という新しい概念も提唱しているようです。

他の箇所も時間のあるときに読んでみたいと思います。