文化間能力でよく引用される3人(Bennett, Byram, Deardoroff)について

ある分野などで影響力のあるディスコースを「travelling discourses」と言ったりもするようですが、文化間能力(intercultural competence)の分野では、以下の3人の研究者のモデルが影響力がある「travelling discourses」だそうです(と最近、その分野の知り合いに教えてもらいました)。

①Milton J. Bennett(ミルトン・J・ベネット)

ベネット文化間感受性発達モデル(Developmental Model of Intercultural Sensitivity) (DMIS)を提唱したことで有名です。

  • Bennett, Milton. Basic Concepts of Intercultural Communication: Paradigms, Principles, and Practices. Nicholas Brealey Publishing, 2013.
②Michael Byram(マイケル・バイラム)

バイラムについては何度かこのブログでも紹介しました。言語教育学の分野で特に影響力があります。有名なのは1997年に提唱したIntercultural Communicative Competence(文化間コミュニケーションモデル)です。このモデルについては多くの批判があり、バイラム自らも近年は批判しているようです。

  • Byram, Michael. Teaching and assessing intercultural communicative competence. Multilingual Matters, 1997.

 

③Darla K. Deardorff(ダーラ・K・ディアドルフ)
彼女も文化間能力のモデルなどを提唱しているようです。

  • Berardo, Kate, and Darla K. Deardorff. Building cultural competence: Innovative activities and models. Stylus Publishing, LLC., 2012.

 

  • Deardorff, Darla K. The SAGE handbook of intercultural competence. Sage, 2009.

もし時間が許せば元の理論とその批判などを調べてみたいですね。