プラットはスペイン語・ポルトガル語文学(ラテンアメリカ)専門の文学者・言語学者で、以下の本で、コンタクト・ゾーンという概念を提唱したことでも有名です。
- Pratt, Mary Louise. Imperial eyes: Travel writing and transculturation. Routledge, 2007.
この本は、ラテンアメリカ・アフリカ旅行記が、どうヨーロッパの読者のヨーロッパ以外の地域に対するイメージを構築していったかを分析しているみたいです。読んでないですがおもしろそうですね。
ちなみにコンタクト・ゾーンの定義は以下のとおりです(かなり意訳ですが・・)。
Social spaces where disparate cultures meet, clash, and grapple with each other, often in contexts of highly asymmetrical relations of domination and subordination – such as colonialism, slavery, or their aftermaths as they are lived out across the globe today(Pratt 2007, p.7)
異質な文化が出会い、衝突し、争い合う社会空間のことで、植民地支配や奴隷のように支配と従属といった権力関係に差がある状況において生じることば多い。また、これらの文化は現在(一つの場所でなく)世界中に散らばっているので、これらの文化のその後の状態。
今回読んだのは上記の本ではなくて別の論文だったのですが、長くなりそうなのでまた明日にします。