最近、インタビューデータの分析が必要になり、どう分析するかを検討しています。
いくつか方法はありますが、一つ考えているのはnarrative analysisです。
ということで、今日は以下の本に収録されているPavlenkoの短い論文を読み直してみました。
- Pavlenko, A. (2008) Narrative analysis in the study of bi- and multilingualism. In Moyer, M. & Li Wei (eds.) The Blackwell Guide to Research Methods in Bilingualism. Oxford: Blackwell, pp. 311-325.
Narrative analysisは研究対象者に何かを語ってもらい、それを分析するものです。
この論文では、研究対象者に写真やビデオなどを見せて、それについて語ってもらうfictional narrativesと、実際の自分の体験を語ってもらうpersonal narrativesに分けて説明していました。
どちらの場合も、そのデータを通して何を明らかにしたいのか、というresearch questionsを明確にすることが大前提のようですね・・。当たり前のことのように聞こえますが、意外と言うは易し、やるは難しな気がします。
書き起こしの方法もいろいろありますし、なかなか悩ましいところです。
他の分析方法も検討してみようと思います。
ちなみにPavlenkoは、少し前に紹介しましたが、言語習得におけるemotion(感情)などの研究をしています(詳しくはこちら)。