日本語教育でよく使われている初級教科書について簡単にですがまとめてみました。
げんき
げんきIとIIで初級文法をカバーします。非常に人気のある教科書です。2020年に第3版が出版されました。
教科書準拠のワークブックもあり、教科書の練習問題もクラス活動で取り入れやすいものなので、使い勝手のいい教科書だと思います。
みんなの日本語
みんなの日本語IとIIで初級文法をカバーします。みんなの日本語も非常に人気のある教科書です。
みんなの日本語のいい点は付属教材が充実していることだと思います。
様々な言語版の翻訳・文法解説や、読み物教材、聞き取り教材などそろっています。中級版もあるので初級から中級への橋渡しもしやすいです。文法説明も「げんき」より詳しい印象です。
、
Japanese for Busy People
これはビジネス向けの日本語教科書で、教科書のダイアローグもビジネス会話のことが多いです。
夜のコースなど、あまり日本語に時間を割けないコースでよく使われている印象です。IからIIIまであります。
ローマ字版などもあるので、多様なニーズに応えられる教科書です。
日本語初級 大地
「げんき」と同様、短期間に効率よく学べる総合教科書です。
イラストなどが多いので使いやすいです。
なかま
アメリカでよく使われている教科書です。説明やタスクの指示などが英語で書かれているので、英語話者には使いやすい教科書だと思います。
まるごと
国際交流基金が開発した教科書で、文法積み立て型ではなく、「できる」ことを増やしていくということに着目して開発された教科書です。
カラフルで写真・イラストが多く、楽しんで勉強が進められます。最近は中級編も発売されましたし、使用する学校は今後、増えていくかもしれません。
まとめ
初級総合教科書についてまとめました。
これらの教科書は、基本は総合的な日本語能力をつけることを目的とした教科書です。
ただ、学習者の中には「とりあえず日本で生活できればいい」「旅行で少し使えればいい」という人もいます。そういう人たちのために、サバイバル日本語の教科書も出版されています。
↑興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
また、中級の総合教科書について興味のある方は、以下の記事をご覧ください。