【入門書紹介】選択機能体系言語学(SFL)(英語文献)

選択機能体系言語学(SFL)はハリデーを中心に発展した言語理論ですが、(少なくとも私には)ハリデー本人の書いた入門書は、全く知識なしでは太刀打ちできず、他の研究者の書いた概説書に随分助けてもらいました。そのうち数冊を紹介しようと思います。

もし選択機能体系言語学(SFL)を学んでみたい人にはお勧めです。

  • Suzanne Eggins (2004). An Introduction to Systemic Functional Linguistics (2nd edition). Bloomsbury Publishing PLC

学部生向けに書かれた本で、SFLの概念を分かりやすく例を交えながら説明してくれています。この本を読むまで、私は本当にSFLが一体どういうものなのか暗中模索していましたが、これを読んで視界がパッと開けたような気がしました。英語も非常に分かりやすく読みやすいです。これを読んだ後で、ハリデーの本に戻ると言っていることがとてもよく分かりました。

  • Geoff Thompson (2014) Introducing Functional Grammar. Routledge.

Geoff Thompsonも入門書を数冊出版していて、分かりやすいので人気があります。「この本は私のバイブルだ」といっている知り合いもいるぐらいです。私が読んだのは古い版(たぶん第2版)ですが、分かりやすくて読みながら少しずつ理解が深まっていくのを実感しました。

読んだことはありませんが、以下の本も入門書のようです。

  • G. David Morley (2000). Syntax in Functional Grammar: An Introduction to Lexicogrammar in Systemic Linguistics. Continuum