今月1日にアメリカの社会言語学者のジョシュア・フィッシュマン(Joshua Fishman)が亡くなったそうです。
フィッシュマンはユダヤ系アメリカ人で、自身の家庭内の言語であったイディッシュ語の研究からはじまり、その後はバイリンガリズム、言語政策など幅広い範囲の研究に携わった学者です。存命中には100冊ほどの本と1000本以上論文・エッセイ等を執筆したらしいので、量だけでもいかに精力的に活動していたかがわかります。
- Fishman, Joshua A. Reversing language shift: Theoretical and empirical foundations of assistance to threatened languages. Vol. 76. Multilingual matters, 1991.
私は、少数言語をどう保持するかという文脈でよく彼の名前を聞いていました。
実際に読んだのは論文が数本だけなのですが、またいつか他の本・論文等も読めればと思います。
私が調べた限りだと、日本語では随分前ですが1冊だけ翻訳本が出ているようです。
- JAフィッシュマン. 湯川恭敏訳「言語社会学入門」大修館書店. 1974
ご冥福をお祈りします。